MATERIAL-STORIES 阿波晩茶に関する当社の取り組み

オートファジーと阿波晩茶に関する当社の取り組み

オートファジーとは?

人間の体は約37兆個の細胞から構成されており、それぞれの細胞が日々新陳代謝を繰り返すことで健康が維持されています。
オートファジーは、細胞内のタンパク質や細胞小器官を分解・再利用することで、細胞の恒常性を保つ基本的な生体機構です。
この仕組みは2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典博士により発見されました。当社創業者の吉森保はこの研究に深く関与し、ヒトにおけるオートファジーの解明に貢献してきました。

オートファジーと食品素材の関係

AutoPhagyGOは、日常的に摂取可能な食品素材の中からオートファジーの活性に寄与する成分を探索しています。特に徳島の伝統発酵茶「阿波晩茶」の抽出物が、オートファジー活性を促すことを確認しています。

阿波晩茶とは?

阿波晩茶は、徳島県に伝わる後発酵茶で、植物性乳酸菌による発酵が特徴です。カフェイン含有量が極めて少なく、地元では赤ちゃんにも安心して飲めるお茶として親しまれています。整腸作用をはじめとした機能性が注目されています。

阿波晩茶発酵工程

阿波晩茶分類

科学的評価

細胞試験

線虫を用いた検証

線虫を用いた実験では、阿波晩茶エキス末を与えたグループは、与えていないグループと比較して、寿命延伸作用、および加齢に伴う運動機能の低下抑制を確認しました。運動機能更新効果においては、オートファジーを活性化させる化合物として知られるラパマイシン(Rapa)を上回る効果を確認しています。

*DMSO…ジメチルスルホキシド
 Rapa…ラパマイシン
 AwaTea…阿波晩茶エキス末

実際の線虫の屈曲動画

以下の動画は実際の線虫の運動機能の様子を撮影したものです。規定時間内の屈曲(体を曲げる)の回数を比較し、阿波晩茶エキス末を与えた線虫のほうが活発に体を曲げていることを確認しました。

対照群(DMSO)

阿波晩茶エキス投与群

※本ページに記載の評価は、すべて細胞レベルでの試験結果に基づくものであり、ヒトでの 有効性や安全性を示すものではありません。